From old closet

ようこそ。ここで誰かのこころが軽くなるといいな・・・

40 人生に疲れたらいらっしゃい

おはようございます。
deexです。
遥かなる南の島へ。
今回は旅の話だが、ゲイであることはあまり関係はない。

仕事で行き詰っていたのと
「めがね」を観たのがほぼ同時期だった。
無性に行きたくなった島があった。それが与論島
映画にあったように、何もないから何もしないためにだけ行った。もちろん一人で。

仕事のどうしても譲れない部分を譲れない同僚に助けてもらう羽目になった。恐らくこれはのちに早期退職する引き金にもなっているのだが、仕事の面でも、もう一人ではどうにもならないところまで来ていることを悟ってしまった出来事だったのだと思う。

壊れそうだったから、明日は出勤という休日の夜に旅行店に出かけ、予約を取った。そこから旅の当日までは楽しみにすることで何とか乗り切ることができた。

少しまとまった休みをもらい、目指す南の島はもう真夏の国になっていた。飛行機を降りてコテージまで歩く、汗が噴き出てくる。サトウキビ畑が続く。チェックインは冷房を気にしながら。

そこから先は誰も俺の邪魔などできない世界になった。飯の時だけ人に会った。何もしない目的であったから、衣類のほかは何も持ってきてはいなかった。ただ、空港で本を1冊だけ買ったが、それも機内で読み進めたからすぐに読み終えてしまった。

島はまだあまり人がいなくてとても静かだった。しかし、寂しいなどとは微塵も感じなかった。着いた翌日は自転車を借りて島を1周した。なんとなくママチャリが似合う気がした。坂道は押して歩いた。どこに行ってもサトウキビ畑とそれは透き通った海が続く。

海を眺めてぼーっとすることはやめておいた。そうする必要がなかった。そこはどんな場所でも海を感じることができた。

1か所だけ砂浜に降りた。体操をしていたあの場所である。裸足になって砂浜を歩いた。砂もどこまでも白かった。カメラだけは持っていったが、そこで撮った3枚だけがデータに残った。

もしかすると、俺はこういう場所で時を過ごす才能があるのかもしれないと思った。気持ちは解放されていた。目的は果たせたのだ。

そう思った途端、土産物屋へと足が向いた。隠された目的、「また日常へと還っていく」ためだとわかった。そうして家路についた。

後日談がある。帰って数日後、あらぬところから出血を見た。医者には行かなかった。この時から今まで何ともないところを見ると、デトックスであったのではないかと思っている。